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2024年2月号

ニューストピックス


■「他人の氏名を含む商標」の登録要件を緩和へ(特許庁)
■「はま寿司」が「かっぱ寿司」を提訴(東京地裁)
■ユニクロ、中国発通販サイト「SHEIN」を提訴(東京地裁)
■「特許出願非公開制度」の解説動画を公開(INPIT)

●「他人の氏名を含む商標」の登録要件を緩和へ(特許庁)
「不正競争防止法等の一部を改正する法律」(知財一括法)により、「他人の氏名を含む商標」の登録要件が緩和されます。施行日(令和6年4月1日)以後にした出願について適用されることとなります。

https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/seidogaiyo/shimei.html

創業者やデザイナーの氏名をブランド名として利用するケースは多いと思われます。ただし、現行の商標法においては、他人の氏名を含む商標は、その他人の承諾を得なければ、たとえ自分の氏名であったとしても登録することはできません。今回の改正では、「他人の氏名」に一定の知名度の要件と、出願人側の事情を考慮する要件(政令要件)を課し、他人の氏名を含む商標の登録要件を緩和します。具体的には、次の2つの条件を満たした場合、他人の承諾なしに商標登録できることになります。
1.氏名に一定の知名度を有する他人が存在しない
2.商標構成中の氏名と、出願人との間に「相当の関連性」があり、
商標登録を受けることに「不正の目的」がない

●「はま寿司」が「かっぱ寿司」を提訴(東京地裁)
回転ずし大手「かっぱ寿司」を運営する「カッパ・クリエイト」の前社長が、ライバル会社「はま寿司」の営業秘密を不正に入手して利用した事件をめぐり、はま寿司の親会社のゼンショーホールディングス(HD)は、前社長やカッパ社などに対し、営業秘密の使用禁止や廃棄、5億円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴したと発表しました。

https://www.zensho.co.jp/jp/company/news/resource/pdf/20231227.pdf

ゼンショーHDからカッパ社に転職した前社長は、2020年、はま寿司の原価データなどを不正に持ち出したなどとして、不正競争防止法違反(営業秘密領得)の罪で起訴され、東京地裁で有罪が確定しています。ゼンショーHDによると、事件の捜査や裁判の過程で、はま寿司各店舗の損益計算書や売上高なども不正取得され、カッパ社内で開示されていたことを確認したとしています。63億円以上の損害が出たと推計した上で、カッパ社や前社長にその一部として5億円を請求し、情報の廃棄なども求めました。

●ユニクロ、中国発通販サイト「SHEIN」を提訴(東京地裁)
衣料品大手のユニクロは、中国発のファッション通販サイト「SHEIN(シーイン)」でショルダーバッグの模倣品が販売されているとして、運営会社など3社を東京地方裁判所に提訴したと発表しました。ユニクロは3社の行為が不正競争防止法に違反するとして、販売停止と約1億6000万円の損害賠償を求めています。

https://www.fastretailing.com/jp/ir/news/2401161500.html

ユニクロによりますと、「SHEIN」で販売されている商品は、ユニクロが販売する人気商品「ラウンドミニショルダーバッグ」と色や柄が異なった場合でも本体やベルトなどの形状が酷似しているとしています。ユニクロは、去年9月までに該当する「SHEIN」の商品を把握し、ホームページ上で消費者向けに模倣品・類似品について注意喚起していましたが、今回、企業ブランドと商品の品質に対する信頼を大きく損ねているとして、提訴に踏み切りました。賠償額は、模倣品による自社商品の販売減少分などとしています。

●「特許出願非公開制度」の解説動画を公開(INPIT)
INPIT「(独)工業所有権情報・研修館」は、知的財産e-ラーニングサイト「IP ePlat」において、本年5月1日に施行される「特許出願非公開制度」に関する解説動画を公開しました。

https://www.inpit.go.jp/jinzai/topic/info_20240122.html

特許出願非公開制度は、公にすることにより国家及び国民の安全を損なう事態を生ずるおそれが大きい発明が記載されている特許出願につき、出願公開等の手続を留保するとともに、その間、必要な情報保全措置を講ずることで、特許手続を通じた機微な技術の公開や情報流出を防止する制度です。解説動画では、制度概要、手続の流れ、外国出願に関する留意事項等について解説しています。特に、特定技術分野に属する発明については、日本へ出願せずに外国出願(PCT出願を含む)をすることが禁止される場合がある等、留意が必要です。

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