2025年7月号
ニューストピックス
■「知的財産推進計画2025」を決定(政府)
■「セキュリティ・クリアランス」法が施行、運用を開始(政府)
■「AI新法」が成立、研究開発・活用を推進(政府)
■偽キャラクターグッズ対策委員会を発足(CODA)
●知的財産推進計画2025」を決定(政府)
政府は、「知的財産推進計画2025」を決定し、知的財産の国際的な競争力について初めて数値目標を盛り込み、国際ランキングで4位以内を目指す方針を示しました。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/chitekizaisan2025/pdf/suishinkeikaku_gaiyo.pdf
同計画では、WIPO(世界知的所有権機関)が毎年発表している「グローバル・イノベーション指数(GII)」での目標順位を設定。AIの活用やトップレベルの研究者など海外人材の招致を通じて2035年までに4位以内を目指すとしています。過去の我が国の最高位は4位(2007年)で、2024年はスイスが首位、日本は13位でした。
●「セキュリティ・クリアランス」法が施行、運用を開始(政府)
経済安全保障に関連する重要な情報を保護する「セキュリティ・クリアランス法」(重要経済安保情報保護活用法)が5月16日に施行され、制度の運用が始まりました。
https://www.cao.go.jp/keizai_anzen_hosho/hogokatsuyou/hogokatsuyou.html
セキュリティー・クリアランス法は、漏えいすると日本の安全保障に支障をきたすおそれがある国の情報を「重要経済安保情報」に指定し、民間も含めて信頼性が確保できる個人に対してのみアクセス資格(SC資格)を付与し、重要情報を取り扱える人を限定するものです。対象となる情報は、サイバー攻撃の脅威への対策や日本が優位性を持つ技術に関わるもの、海外依存度の高い重要物資のサプライチェーンに関するものなどです。
●「AI新法」が成立、研究開発・活用を推進(政府)
AIの研究開発の促進と安全確保の両立を目指す「AI関連技術の研究開発・活用推進法」が参院本会議で可決、成立しました。
https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/index.html
新法では、AI技術が経済発展の基盤と位置付け、司令塔として首相が本部長を務める「AI戦略本部」を設置し、「AI基本計画」を策定することを規定しました。
●偽キャラクターグッズ対策委員会を発足(CODA)
日本のアニメやゲームなどの人気作品に登場するキャラクターの偽グッズ被害が海外で深刻化していますが、企業が単独で対策を取るのは難しいとして、業界団体の「CODA=コンテンツ海外流通促進機構」は、大手企業が共同で対策に取り組む「偽キャラクターグッズ対策委員会」を立ち上げました。
https://coda-cj.jp/news/2404/